パソコンで故障しやすい所を覚えておこう!

パソコンが起動しなくなったり、エラーが出たりとパソコンを使っていれば誰でも経験するトラブルですが、小さなトラブルからパソコンを買い替えなくてはいけない大きなトラブルまで大小様々あります。パソコンに詳しくないと不具合の切り分けが難しいと思いますが、ここでは物理的にパソコンの中で壊れやすいパーツをご紹介します。

Windowsがどうしても起動しない時の問題切り分け

まず初めに、パソコンの修理や買い替えには当然ながらお金がかかります。修理でも保証期間経過後にメーカーに依頼すると、点検だけで数千円の費用がかかる事が殆どです。ですから、修理の依頼や買い替えをする前に自分自身でもできる事をやってみましょう。

購入時の状態に戻す(リカバリー)を試してみる

パソコンの動作が異常に遅くなったり、途中まで起動しエラーで止まったりとWindowsが操作できない状態でも、パソコンの電源が入っていて、画面に何かしらの情報が映っている場合は、リカバリーで復旧できる可能性があります。これは、パソコンという機械自体が壊れているわけではなく、Windowsというソフトウェアの不具合の可能性が大きいからです。

パソコンはハードディスクやSSDという記憶装置にWindowsというオペレーティングシステムを入れて(インストールして)使用します。Windowsはデータの塊ですので、ハードディスクに保存されている一部のWindowsデータが無くなったり、データの異常がある場合Windowsを起動する事ができないのです。

リカバリーでも直らない場合

リカバリーで復旧しない場合は機械(ハードウェア)の物理的な問題が考えられます。パソコンは複数のパーツ(部品)で構成されており、どの部品に問題があるかで修理費用も変わってきますし、壊れた部分によってはパソコンを買い替えたほうが良い場合もあります。このように、リカバリーをしてもパソコンが使えない場合はパソコンの機械自体に不具合がある可能性を考えましょう。

壊れやすいパーツ1位(ハードディスク)

ハードディスクはWindowsや写真、作成した文書などのあらゆるデータを保存している記憶装置です。ハードディスクが物理的に壊れている場合は、いくらリカバリー作業を行っても正しくデータの読み書きができないためパソコンが直りません。

ハードディスクには主に3.5インチ(左側)と2.5インチ(右側)があります。3.5インチは主にデスクトップ型のパソコンに使用されます。2.5インチは主にノートパソコンに使用されます。

なぜハードディスクは壊れやすいのか?

ハードディスクはなぜ壊れやすいのでしょうか?それはハードディスクの中を見てみればわかります。ハードディスクの中は下記図のようになっています。アクチュエータと呼ばれる磁気ヘッドがプラッター(磁気ディスク)上の磁気データを読み書きする事でデータの書き込みや読み込みが可能になっています。

ハードディスクの物理的な故障はこのプラッターとアクチュエータの不具合で発生する事が殆どです。どのような家電製品でも可動する部分は壊れやすいものです。プラッターもアクチュエータもモーターで動いていますので、パソコンの中でも壊れやすいパーツという事になります。

また、写真を見ると、まるでレコードプレーヤーのような仕組みに見えると思います。レコードもプレーヤーの針の部分を誤って動かしてしまうと、レコード盤自体に傷がつき音飛びの原因になる事をご存知の方も多いと思います。パソコン(特にノートパソコン)も起動している時に誤って机の上から落としたりすると、レコードと同じような原理でハードディスクの故障につながるケースもあるのです。

壊れやすいパーツ2位(電源ユニット)

電源ユニットはコンセントから受けた電気をパソコン内のマザーボードや、ハードディスク、メモリなどの各パーツに電力を供給するための重要なパーツです。具体的にはコンセントから流れる交流電流を、パソコンで使える直流電流に変換する機能を持ちます。電源ユニットには電気を蓄え、電圧を安定させるコンデンサーという部品が必ず使われていますが、これも壊れやすい部品の一つです。

電源ユニットが原因の症状では、パソコンの電源が入らない(電源ランプがつかない)。電源ランプはつくけどパソコンが起動しない。のいずれかの症状が多いと思います。電源が入らないのは電源ユニットが壊れてしまって、各パーツに電流を供給できない為です。しかし、電源ユニットの異常であっても、電源ランプはつく事があります。このようなケースの場合、おそらく電源ユニット内のコンデンサーなどに問題が発生し電圧が低下した事で、マザーボードやハードディスク、メモリーなどへ安定した電流を供給できなくなっていると考えられます。電流の供給が完全にストップしているわけではないのでこの場合の問題切り分けは難しいかもしれません。

壊れやすいパーツ3位(ACアダプタ)

ACアダプタは主にノートパソコンや液晶一体型のデスクトップパソコンに利用されていますが、どちらかと言うと、壊れやすいのではなく「壊しやすい」と言った方がよいかもしれません。ACアダプタはコンセントに差し込む「電源コード」部分とパソコン側に差し込む「DC」部分に分かれています。どちらも長いコードがありますがコードはパソコンからコンセントまで外部に露出していますので、折り曲げたり、時には足で踏んでしまったりと結構過酷な状況にさらされています。もちろん外部はゴム状の膜に保護されていますが、長い間このような状況にあると、ケーブル内の線が断線してしまう事が多いのです。

よく、ACアダプタのケーブルを動かすと電源が落ちたり、入ったりするのはケーブル内のどこかで断線している線がケーブルを動かす事で繋がったり離れたりしているのでしょう。パソコンが起動しない原因がACアダプタにある場合は、わざわざパソコンの修理を依頼したり、買い替える必要はありません。ACアダプタだけを購入すればパソコンが使えるようになります。

壊れやすいパーツ4位(メモリ)

現在のメモリは精度も高くなかなか壊れるという事はないかもしれません。メモリはマザーボードに着脱可能なパーツです。パソコンの動作を早くする目的で、メモリを増設する事もあります。実はこのメモリをマザーボードに抜き差しする時に、しっかりと差し込まれていない時にパソコンの電源を入れるとエラー表示され起動しない時があります。パソコンの電源を入れた時に何らなのエラーが表示され起動しない時は、コンセントを抜き、一度全てのメモリを抜いてしっかりと差し込んでみましょう。また、増設の為に別途購入してきたメモリを取り付けるとエラーが発生する場合もあります。これは相性問題が考えられます。メモリは非常に繊細なパーツです。メーカーや製造ロットによっては予め取り付けられたいたメモリと組み合わせが悪くエラーを起こす事もあります。

上はノートパソコン用のS.O.DIMMで下はデスクトップパソコン用のDIMM。このようにメモリは形状が異なる種類のほかに、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、DDR4 SDRAMなどの規格の違いがあります。メモリーを増設する場合は、パソコンのメモリースロットにあった形状と規格を選ばなければいけません。

パソコン(マザーボード)によって使用できるメモリの種類が違います。メモリの増設をする場合は必ず使用しているメモリの規格を確認して購入しましょう。もしよくわからないのであれば、パソコンの型番を書き留めて置き購入するお店の人に聞くか、パソコンに取り付けらえているメモリを抜いて家電量販店やパソコン店に持って行くとよいでしょう。

パソコンは何年持つのか?

インターネットを調べているとパソコンは5年しか持たないというような記載が目立ちますが、最近のパソコンは5年どころか10年は持ちます。しかし、パソコンの使用時間が1週間に数時間程度の人から毎日8時間以上使っている人では各パーツの劣化具合が異なります。つまり同じパソコンでも10年持つ人と5年しか持たない人がいるという事です。パソコンも家電製品の一つと考えましょう。電源ユニットなどの電流が多く流れる部品やモーター等の可動部分が多い部品は他のパーツに比べて壊れやすいのです。もちろんメーカーの設計が悪く壊れやすい製品もありますが、消費者には購入してから数年たってみないとわかりませんから製品選びの運も必要という事でしょう。